遺言書の書き方をまとめます。
1.自筆証書
2.公正証書(公証役場で公証人に作成依頼)
の2種類があります。
今回は「書き方」として自筆証書を取り上げます。
1.全文を自筆(パソコン、音声、動画は無効)
2.遺言書と明記
3.不動産は登記簿謄本の通りに記載
4.銀行名、支店名、口座番号を記載
5.「記載以外の~」の記載で指定財産以外の記載も可能
6.遺言理由があると親族の納得度が上がる
7.正確な日付
8.1人1通が原則(連名で作成すると無効です)
9.捺印は実印(または本人が普段使用している認印)
10.封筒に入れて封印しておく
「1点でも不備があると有効な遺言と認められない」
ので、
自筆証書はひとつずつ確認しながら作成するのが良いと思います。
(作成例)
遺言書
遺言者 鈴木太郎は次の通り遺言する。
1、妻 鈴木花子(昭和○年○月○日生)には以下の不動産を相続させる。
(1)、土地
所在 東京都渋谷区渋谷○○
地番 ○番○
地目 宅地
地積 ○平方メートル
(2)、建物
所在 東京都渋谷区渋谷○○
家屋番号 ○番○
種類 居宅
構造 鉄骨2階建て
床面積 1階 ○平方メートル
2階 ○平方メートル
2、長男 鈴木一郎(昭和○年○月○日生)には以下の預金を相続させる。
渋谷銀行渋谷支店の遺言者名義の普通預金
口座番号 123456
3、長女 鈴木良子(昭和○年○月○日生)には以下の預金を相続させる。
目黒銀行目黒支店の遺言者名義の定期預金
口座番号 234567
4、その他遺言者に属する一切の財産は、妻 鈴木花子に相続させる。
5、遺言執行者として、妻 鈴木花子を指定する。
遺言執行者は、遺言者名義の預貯金の名義変更、払戻、解約、その他
本遺言の執行に必要な一切の行為をする権限を有する。
6、付言事項
父がもしものときのためにこの遺言書を書きました。
平成○年○月○日
東京都渋谷区渋谷○丁目○番○号
遺言者 鈴木太郎